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| ベースを弾ける人 |
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2008.03.14 |
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ふと、何をもってベースを弾けると言うのだろうか?、そんな単純な疑問が浮かんだ。 ロックギターの場合を考えると、基本テクニックを備えていて、基本的なスケールやコード理論に理解があり、コード進行を与えられたら、センスの有無は別にして、とりあえずバッキングとアドリブが出来る人となるかと思う。 同じ弦楽器なのだからベースも同じく、基本テクニックを備えていて、基本的なスケールやコード理論に理解があり、コード進行を与えられたら、センスの有無は別にしてベースラインを作れる人となるだろう。 でもベースラインと言ってもトニックベンベンでもベースラインである。ディープ・パープルのHighway StarやBurnと言ったスピーディーな曲はプロのベーシストでもトニックベンベンが中心となっている。勿論、トニックが中心と言うだけで、譜面を見たり、耳コピーしてみると、実際には結構トニック以外の音も使っていて忙しい。 ところが、セッション等でこの手の曲を演奏する時、ひたすらコード進行に合わせてトニックベンベンでもリズムに乱れが無ければそれなりに聴こえてしまうものだ。これはテンポの速い曲だけでなく、ミディアムテンポでもスローテンポでもトニックをドーンと弾くだけでも間違いではない。 先日、久々にスタジオでセッションを行った。詳しくはエッセイな日々432話に書いたが、その日、運悪くベース氏が来れなくなってしまい、ほとんどをオレが弾いた。勿論、ベース大好き人間で負けず嫌いが弾くのだからトニックベンベンなんて冗談じゃない、なるべくオリジナルに近いベースラインを弾いていたし、むしろオリジナルよりも部分的にはあっちゃこっちゃ忙しく指を動かしていた。 しかし、オレ以外の参加者はあくまでもギタリストであり、ベースには興味が無い訳で、ベースラインのコピーなんてした事がない。それでもコード進行さえ理解していればベースを肩に背負って低音をドーンを弾けちゃう。指弾き出来なくてもピックを使えば良い。そしてそれを聴いていると、トニックベンベンだから面白味に欠けはするが、ベースと言う楽器の最低限の仕事はこなしているのだ。 You Never KnowやSo Whatと言ったような曲はベースのリフが非常に特徴的で、これが弾けないと曲そのものが成立しないから、当日、その手の曲はそのリフを理解しているオレだけが弾けた。しかし、それはオレが優れているのでなく、ベースラインのリフを事前にコピーしたから弾けただけであり、他の参加者にもそれを強要しておけば、ギタリストなら全員が弾ける筈。 つまり、予め、曲の構成、ベースのリフパターンを理解してれば、そしてそのリフがジャコ・パストリアスとかマーカス・ミラーのような真性ベーシストでさえ難儀なものでない限り、ギターを扱えるギタリストは同じ弦楽器であるベースを弾けると定義付けちゃって良いような気もするのだ。 これは真性ベーシストにはとっても失礼な内容だろう。ギタリストは片手間でもベースを弾けると断言しているようなものだから。でも実際、その通りでしょう?。 その日、家路が同方向の初参加のギタリスト氏に誘われて、生演奏が出来る小さなバーに行き、酒を食らっていたら、突然、ベーシストがいないからベースを弾いてくれと言われた。ビートルズやオールディーズナンバーなので耳にしていた曲が多いが、当然ギターも弾いた事がないし、ベースだって・・・。 しかし、すでに客が来ちゃっているし(と言ってもほんの数人だが)、嫌だとも言えず、コード進行が記述してある歌本を見ながらベースを弾いた。曲の構成を理解していないから、途中で自分自身が行方不明になり、間違った音を出したり、指が止まってしまう曲もあったが、半分以上はなんとなくこなせていたような・・・。 しかも、トニックベンベンだと弾いていて面白くないから、余裕がある時にはベースラインの常套手段である5度と7度を組み合わせてもいた。上手いか下手かと言えば、当たり前に下手糞に聴こえたと思う。でも仮に今後、同じ曲を弾く事が判っていれば曲の構成を学習し、自分専用の譜面やコード進行表を用意しておけば、指が止まってしまうなんて事はないだろうし、上手く弾く事は未知数であるが、少なくともそつなくこなす事は可能だろう。 となると、冒頭で書いた「センスの有無は別にしてベースラインを作れる人」ってのがベースを弾けるとしちゃうとギタリストなら誰でもベースを弾けると言う結論に達してしまう。だからこそ、ベースはギターと違って、センスがある人のみをベースが弾ける人、ベーシストと言うのではなかろうかと思うのであった。 最高のロックベーシストだと思っているレッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ。彼の奏でるベースリフは、とてもオレじゃ逆立ちしたって考え付かない歌うベースライン、ドゥビー・ブラザーズのベースはファンクやR&Bの要素を取り入れた非常に優れたベースリフが多く、これも絶対に考えもつかないものだ。 ロックギターの場合は、チョーキングで誤魔化したり、ある程度の速弾きがこなせれば、フレーズが貧弱でも「弾ける人」と言われる事が多いと思う。でもベースはやっぱり、フレーズ、リフが貧弱だと真性ベーシストだろうが、オレのような片手間の似非ベーシストだろうが「ベースを弾ける」と言ってはならないような気がする。 いや、「ベースを弾ける」と言う表現なら似非ベーシストでも語っても良いが、では「ベースを弾きこなす事が出来ているか?」と問われた時に、再認識しなくちゃならない事が多々あるのではなかろうか。これは真性ベーシストにも言える事だ。 結局、なんだかんだとありきたりな結論として、、、 自分だけで考え付くリフなんてたかが知れている。様々な曲、色々なベーシストを研究せよ!。 って事なのだろう。 勿論、オレはベースと言う楽器に愛着を持っているし、世界負けず嫌い選手権に出れば、必ず入賞出来ると思っているタイプだ。似非ベーシストの身分だからして真性ベーシストを上回る事は出来なくてもそれに肉迫したい。ただ、それがいつになるかが未定なだけ・・・。 テクニック的な面で言えば、チョッパー、近頃はスラップと言うらしい。特に今、それに魅力を感じている訳じゃないが、チョッパーはすでに特殊なテクニックではない。フュージョン、R&Bな音楽を目指すのなら出来て当たり前もテクニック。真性ベースストに近付こうと思うのなら、これをこなせないとならないだろうなぁ〜。嗚呼、かったりぃ〜。それよりもピアノの練習はいつになったら出来るのであろうか・・・。
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